Googleが使えない中国では、どうやって検索する?

中国では、グーグルの検索サービスが使えないことをご存じの方は多いのではないでしょうか。そのため、中国では百度という検索サービスが使われています。

中国互联网信息中心の調査によると、2013年にPCユーザーの検索エンジン優先利用率で、百度検索は85.6%でしたが、2019年には57.2%とまで下がっています。

代わりにユーザーが増えているのは、360検索(28.1%)と捜狗検索(5%)。中でも、360検索は、独自のブラウザ「360极速浏览器」を提供しているところが強みです。

また、中国では、モバイルユーザーとPCユーザーで、使用している検索エンジンの傾向が異なることもわかっています。

百度検索は、モバイルユーザーの場合、優先使用率がまだ66.8%の高水準。以下、捜狗検索(13.9%)、神马検索(10.9%)と続きます。

モバイルユーザーの検索行動として、「スマートフォン標準装備のブラウザで検索サイトを訪問する(34.6%)」、「ブラウザアプリの検索機能を使う(36%)」、「検索エンジン系アプリを使う(29.5%)」という3種類があるため、アプリのシェアが検索エンジンの利用率にも影響していると考えられます。

※例えば、モバイルユーザーへの浸透率1位のQQブラウザ(56.9%)は、使用する検索エンジンとして、「捜狗」、「百度」、「Google」が選べます。もちろん、「Google」を選ぶと、中国国内では検索結果は表示されません。(2020年1月現在)

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